続 青薔薇姫
存在しないもの
「………ん……。」
ゆっくりと目を開くと、そこは何も見えないほど真っ暗だった。
ここ……どこ……?
あ……そっか、あたし撃たれたんだっけ…。
じゃあここは……天国?
………にしては暗いな。
あたし天国って雲の上ってイメージだったんだけど…。
じゃあ地獄……?
でも閻魔様も針山も血の池も見当たらないんだけどな……。
ここ……マジでどこ!?
何も見えないし……。
………歩こうかな。
このままここにいても誰も来なさそうだし。
1人でいるよりは……と思い、あたしは方向もロクに分からないまま歩き始めた。