続 青薔薇姫



ゆっくりと声が聞こえるほうに振り返る。


「お兄ちゃん………?」


「よっ、瑞華。2年ぶりだな。」


「お兄ちゃん……っ!!」


あたしは嬉しくて、お兄ちゃんに抱きついた。


お兄ちゃんは、よしよしと頭をなでてくれた。


「その子が妹さん?」


え………?


誰………?


お兄ちゃんから1回離れると、隣に白いワンピースを着ている女の人がいた。


「お兄ちゃん……誰?この人。」


「あぁ……瑞華に紹介するよ。あっちの世界で仲良くなった、ユカだ。」


ユカ………?




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