続 青薔薇姫



「じゃあ……あたしとお兄ちゃんが今までやってきたことって……、……無意味だったの?」


青華がどこにもないなら、いくら探してもムダなこと……。


あたし達の夢は、最初からなかったことになっちゃうの……?


「自然に咲いた青いバラは、存在しない……。青華は、青いライトで照らされた、ただの白いバラだってことが最近になって分かってな…?」


「そんな………。」


何それ……。


あたしがずっと探してた青華が、ただの白いバラだってオチ……?


そんなの………神様はイジワルだ。


「でもな瑞華……。」


すっかり落ち込んだあたしに、お兄ちゃんが救いの一言をかけた。


「俺も死んでから、向こうの世界でいろいろ調べてたんだ。

そしたらな………驚くなよ?」


何を言うんだろう……。


お兄ちゃんもなんかテンション上がってるし……いいことなのかな?







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