続 青薔薇姫
「本物じゃなくていい。偽物でも絵でも、造花でだっていいんだ。
とにかく、自分が一番キレイだと思う青いバラのことを、″青華″と呼ぶんだと!!」
そう言ったお兄ちゃんの顔は、あたしが見た中で一番輝いていた。
偽物でも……絵でも……造花でも………。
あたしが一番キレイだと思った青いバラなら、それが青華なの……?
じゃあ……青華はあたしの中には存在するんだ……!!
「お兄ちゃん、それホント!?嘘じゃない!?」
「あぁ。俺は瑞華に嘘なんてつかねぇからな!!」
「よ……よかったぁー……。」
お兄ちゃん…、お兄ちゃんの夢………叶いそうだよ。
あたしが代わりに青華を見つけてみせるから……!!
あ………でもあたし…………。
「あたし撃たれて……死んでるの…?だから……お兄ちゃんとユカさんに会ってるの……?」
そしたら……青華を探しに行けない……!!