続 青薔薇姫
「大丈夫。瑞華ちゃんはまだ死んでないから。
あの光に向かって、まっすぐ振り返らずに歩いていけば、ちゃんと龍達のところに帰れるよ。」
「ありがとう……ユカさん。」
「ユカでいいよ。生きてたらあんまり歳変わらないんだから。」
「うん……ユカ。あたしも瑞華でいいよ。」
ユカはニッコリと微笑んで、あたしを抱きしめた。
感触は冷たいのに、不思議と嫌じゃなかった。
「またな瑞華…。俺の分まで幸せになれよ?」
「うん……ありがとうお兄ちゃん。絶対……絶対お兄ちゃんに青華見せてあげるからね!!」
お兄ちゃんは優しく笑って頷いた。
「またな……!!」
「またね……!!」
「2人ともありがとう……またね……!!」
″バイバイ″じゃなくて″またね″を選んだのは、何年先でも、2人にまた会いたかったから……。
2人に向かって大きく手を振ると、あたしは体の向きを変えた。
あの光に向かって…………。
早くみんなに会いたい…………!!