続 青薔薇姫
正直者の姉と嘘つきな妹
………ガチャッ
まだ昼間だというのに、辺りは静けさに包まれていた。
病院の屋上に来て、ふと空を見上げた。
あの空の彼方にはきっと天国があって、きっとそこには………。
……やめた。
″あの人″のことを考えるだけで頭が痛くなる。
フェンスに体を預け、タバコを……なんてね。
あたし今タバコ持ってなかったな……。
………そして、また空を見上げる。
″あの人″のことは……好きじゃなかった。
……でも、嫌いでもなかった。
まだ中1だったのにも関わらず、親はあたしを家から追い出した。
そのときに、1人だけあたしの味方してくれたから………嫌いじゃない。
でも、やっぱり好きにはなれないんだ………。