続 青薔薇姫
『ねぇっ、帰ろ?』
いつも一緒に帰ってるあたし達。
決まって、あたしから誘うんだけど……でも一緒に帰ってくれるから好きなんだ。
『あぁ…悪い。今日はこのあと用事があって……。』
用事……?……何だろ。
まぁ1日くらいそういう日だってあるよね…。
『分かった。じゃあまた明日ね!!』
だからあたしは何も疑わずにそのまま1人で帰ったんだ。
そう………何も疑わなかった。
彼のことを信じてたから……。
『あ……ヤバッ!!筆箱机の中に忘れてきちゃった!!』
来た道をまた引き返し、さっきまでいた学校に戻った。
筆箱取ったらすぐに帰ろう……。
そう思いながら上履きに履き替えた。
階段を登り、教室までの廊下を歩く。
あれ……あたしのクラスまだ電気ついてる……。
誰かいるのかな……?
教室に近付くにつれ、だんだん会話が鮮明に聞こえてきた。