続 青薔薇姫
『なぁー、お前まだアイツと付き合ってんの?』
『仕方ねぇだろ?アイツ俺にべったりなんだしよ。』
あれ……?
この声って…………彼…?
バレないようにドアの小窓から少しだけ教室を覗くと、そこにはやっぱり彼と彼の友達が机の上に座って話していた。
っていうか……今の会話何……?
聞きたい……でも聞きたくない……。
矛盾するあたしをよそに、会話はどんどん進んでいく。
『あーあ。元々アイツなんか別に好きじゃなかったし。
″付き合って″って言われたから試しに付き合ってやっただけだし。
顔もまぁよかったからな。』
『ハハハ!!酷ぇなお前!!』
『ってかアイツよりユウナのほうがかわいくね?』
『ユウナかぁー。ユウナ絶対お前に脈ありだと思うぜ。』
『マジ!?じゃあ俺さっさとアイツと別れてユウナ狙おー!!』
………何、この会話……。
え……どういうこと?
あたしと付き合ったのは……遊びだったの?
バンッ!!
あたしは我慢できなくて、怒りに任せて教室のドアを思いっきり開けた。