続 青薔薇姫



「瑞華………ガンバってね。」


結以………?


それに……なんで龍はそんなにも悲しそうな顔をするの……?


えっ……、ってか分かってないのあたしだけ!?


「……行くぞ。」


「あっ……うん!!」


紫苑に促されるまま、近くの駐車場に停めてあった紫苑のバイクに跨がった。


やっぱり紫苑のバイクが一番カッコいいなー……。


「ちゃんと掴まってろよ?」


「うん……。」


エンジンをかける音と共に、紫苑の腰に手をまわす。


あったかい………。


紫苑の背中に顔を埋めるのと同時にバイクは走りだした。


どこに行くのかは分かんない……。


でも紫苑と一緒なら、どこでもいい気がしたんだ……。


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