続 青薔薇姫
え………?
今の……空耳……?
「もう1回言って……。」
「んなこと二度も言えるかよ……。」
紫苑の顔は耳まで真っ赤だった。
じゃあ…、やっぱり空耳じゃなかったんだ……。
「……で?」
「え?」
「返事だよ返事。」
あ、返事ね……。
気付いたときから……いつの間にか気になっていて。
離れてみてその想いに気付くって言うけど、ホントに気付いた……。
たとえ嘘でも、″認められてない″って言われたときは死んでしまうくらい胸が締め付けられて……。
「………あたしも紫苑のことが好き……。」