続 青薔薇姫



どのくらい経ったんだろう……。


時間を忘れるくらいお互いの存在を確かめ合っていた。


今までの隙間を埋めるように……。


「……そうだ。」


「ん?」


何か思い出したようにズボンのポケットを漁る紫苑。


「これ…、瑞華にやる。

瑞華が街を出た日に買って、結局渡せずにいた。」


紫苑の手に乗っていたモノを受け取る。




「青いバラのネックレス……?」




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