続 青薔薇姫



あたしは急いでグラウンドに向かう。


「なんでみんながここにいるの!?」


「ダメか?」


「いや……ダメかって聞かれても……。」


グラウンドには、虎太達青華と龍達炎龍やクラスメイトはもちろん、ウザ理事長とウザ担任の兄弟も、水狼の下っ端まで全員、さらには結以も、なぜか元担任までいた。


逆によくここにこれだけ集まれたよなー…。


このグラウンドどんだけ広いんだよ。


「ねぇ聞いてよ瑞華!!

あたしだけここまで来るの電車だったんだよ!?

酷くなーい!?」


「わ、分かったから結以……。

だから肩揺らさないで……。」


ユサユサと肩を揺さぶる結以の手を必死に止める。


危なかった……。


このままだと朝ごはんがリバースするところだった……。


「……で?何しにここまで?」


代表してあたしの彼氏様……紫苑に尋ねる。


「あぁ……そうだった。

今日は瑞華に戻ってきてもらおうと思って。」




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