続 青薔薇姫



虎太達の顔を見た。


「瑞華の好きなように決めたらいい。

どっちに転んでも、俺達は応援する。」


「虎太……。」


虎太はそう言ってくれたけど………でも、悲しい顔で笑ってても説得力ないよ。


「でも……虎太、あたし……。」


……行きたい。


けど、行きたくない。


虎太達と離れたくない。


だけど、………紫苑のそばにいたい。


ワガママなのは分かってるけど、どっちもあたしの本音なんだ。


だって久しぶりに虎太と再会して、青華のみんなと出会えた。


虎太の通ってる学校に行ったから、炎龍のみんなにも出会えた。


青薔薇姫って打ち明けても、変わらずあたしと仲良くしてくれたクラスメイトに出会えた。


全部、全部虎太がいたから。


なのに、また離れるの……?


それに、あたしは青華の総長。


元いた学校に行けば、倉庫にはなかなか行ける距離じゃなくなる。


あたしは……どうしたら………。




< 272 / 307 >

この作品をシェア

pagetop