続 青薔薇姫
虎太はまた紫苑に視線を向けた。
「瑞華のこと頼む。」
「あぁ。」
虎太と紫苑が握手を交わした。
「……またな、瑞華。」
「…またね虎太。」
「瑞華ーっ!!またなーっ!!」
「またいつでも戻って来いよ。」
「………またな。」
「元気でなー!!」
「体に気をつけて。」
大雅、悠雅、疾風、太陽、航太……ありがとう。
「……瑞華。」
「龍…。」
「俺に信じることの大切さを教えてくれてありがとう。
瑞華には言葉にできないくらい感謝してる。」
「そんな…、あたしは何も……。」
「いや、俺には持ってないものを持ってる瑞華がいつも羨ましかった。
……瑞華を好きになれてよかった。」
「あ……。」
そういえばあたし、龍に告白されたけど返事してなかった……!!
「アイツと幸せにな。」
返事をしようか迷ってたあたしの迷いを吹き飛ばすように、龍はあたしと紫苑の応援をした。
「………うん。」
それにちゃんと応えられるように、あたしもそっと微笑んだ。
そしてあたし達も握手を交わした。