続 青薔薇姫



「そうだ!!同盟組まない?

青華と水狼と炎龍で。」


あたしの提案にみんな驚いてたけど、しばらくすると幹部から下っ端まで、さらには先代も賛成してくれた。


……1人を除いて。


「なんでだー!!絶対反対!!

憎き青華と水狼と同盟だなんて、俺は絶対反対!!」


………このウザ理事長め。


話をややこしくしやがって。


「まぁまぁ、俺に勝てなかったからってそうキレんなよ。」


「紫狼ーっ!!また勝負だーっ!!」


「絶対しねぇ。」


ウザ理事長と元担任はほっとこ。


ウザ理事長にはあとで脅しておけばいいよね。


「えーと……いいのか?あの2人。」


心配そうにあたしを見る紫苑。


「大丈夫だと思うよ?

ほら、そろそろ尚希が……。」


言い争ってる2人の元に、痺れを切らした腹黒悪魔が降臨した。


それにいち早く気付いた元担任は黙ったけど、ウザ理事長はまだワーワー言ってる。


………ご愁傷様。


「いいかげんにしてください。

地獄を見せてあげましょうか?」


「え、遠慮します……。」


「遠慮しないでください。

地の果てまで1秒で行かせてあげますから。」


「ごっ…ごめんなさい!!」


「分かればいいんですよ、分かれば。

あ、瑞華、同盟組みましょう。」


「ありがとう尚希。」


この光景を見ていた海南高校一同は、


″絶対に水狼の副総長を怒らせてはいけない″


と悟ったみたい。









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