続 青薔薇姫
信じられない
~龍side~
……何なんだアイツは。
ただでさえ朝に弱くて不機嫌なのに、あのクソアマのせいでさらに不機嫌になった。
バンッ
屋上のドアを乱暴に蹴り破る。
すでに脆くなっていたドアはすぐに吹っ飛んだ。
「おい龍!!」
「待てって!!」
後ろから太陽と航太が追いかけてくる。
「……俺を追いかけてどうするんだ?」
「「は?」」
「哀れみか?同情でもしてるのか?」
「「そんなわけじゃ…。」」
「……お前らだって影でそう思ってんだろ。」
「「……っ…違う!!」」
「……もういい。帰ってくれ。」
「「なんでだよ…!!」」
「帰れ!!」
「「……っ…。」」
俺が叫ぶと、太陽と航太は屋上から出ていった。