続 青薔薇姫
……やっと1人になれた。
もちろん、1人になるのを好んでるわけじゃない。
ただ、今の俺にとっては心地いい。
……どうせアイツらも俺を哀れんでるんだ。
信用してたまるか。
"目に光がない"
炎龍の奴ら以外で気付いた奴はアイツだけ。
名前は……陽月といったか。
アイツは俺の中にズケズケ入ってきやがる。
このままだと俺の過去まで抉られそうで、……正直怖い。
"何も聞かない"
そう言ったって、絶対アイツは聞いてくるだろう。
人の暗い過去を聞きたくなるのが人間だからな。