続 青薔薇姫
~紫苑side~
スパイ女に青華を調べさせてから1週間。
ついに、新しい情報が入った。
『みんなの前でも聞かせたいからさ、あたしも倉庫行っていい♪?』
「ダメだ。」
『………ケチ。』
「何とでも言え。」
もし倉庫に入ったのが他の族に見られて、スパイの存在がバレたらどうするんだ。
それに、俺が一番女に会いたくねぇしな。
『じゃあ1回しか言わないからよく聞いててねー!!』
「あぁ。」
『……青華の総長"青薔薇姫"は、陽月瑞華。』