続 青薔薇姫
頭が真っ白になった。
何も聞こえない。
"水狼を潰すためだったんだよ。"
その言葉が頭の中を支配していた。
嘘だろ……?
「瑞華は……瑞華はそんなことしねぇよ!!」
『まだ攻めて来ないだけ。瑞華を信じたい気持ちは分かるけどさ、じゃあ青華のことはどうなの?』
「……っ…。」
『尚希も彰人も零也も…、みんな教えちゃったんでしょ?あの"裏切り者"に……。』
「……っ…俺のせいだ……。俺が許可したから…。」
『紫苑は悪くない!!悪いのは瑞華だよ!!』