続 青薔薇姫



頭が真っ白になった。


何も聞こえない。


"水狼を潰すためだったんだよ。"


その言葉が頭の中を支配していた。


嘘だろ……?


「瑞華は……瑞華はそんなことしねぇよ!!」


『まだ攻めて来ないだけ。瑞華を信じたい気持ちは分かるけどさ、じゃあ青華のことはどうなの?』


「……っ…。」


『尚希も彰人も零也も…、みんな教えちゃったんでしょ?あの"裏切り者"に……。』


「……っ…俺のせいだ……。俺が許可したから…。」


『紫苑は悪くない!!悪いのは瑞華だよ!!』




< 65 / 307 >

この作品をシェア

pagetop