続 青薔薇姫
屋上に乾いた音だけが響いた。
虎太達はあたしと龍を心配そうに遠くから見ている。
「チッ……何しやがる。」
「平手打ち。分からなかった?」
「……俺を叩くなんていい度胸してんな。」
「あたしを殴る?やるならやってみれば?……龍はホントに腐った野郎だな。ガッカリだよ。」
「あ゛!?」
「……今すぐ航太に謝って。」
「……あ゛?」
「今すぐ航太に謝れっつってんだよ!!」
あたしが殺気を込めて怒鳴ったからなのかは知らないけど、龍も、後ろにいる虎太達も少し怯んでいた。