続 青薔薇姫
「………龍…っ!!」
声のしたほうを振り向くと、結花がただ1人立っていた。
……今更何の用だよ。
結花が俺を裏切ったんだろ…?
親に捨てられた俺に、"あたしは龍の味方だから"って……言ってくれたのによ……。
「龍……あのね…、あたし……」
「聞きたくねぇ…。」
俺は結花の言葉を遮った。
「え……?」
「言い訳なんか聞きたくねぇんだよ!!裏切っといて今更何だよ!?もう……意味分かんねぇよ。」
「……龍……。」
俺は一度も振り返らずに幽鬼の倉庫を出た。
結花が涙を流していることも知らずに……。