妖怪涼祭
「僕?僕はねーぇ」
緑の少年はニコッと人懐っこい笑顔を見せ
一礼した。
「悟(サトリ)だよ?人の心を読む事ができる。」


「なんでそんな事ができるの?」
狹姫が恐る恐る聞くと
待ってました というように
気味悪い笑みを見せ

「妖怪だから。」


と 答えた。


これが狹姫と妖怪との出会い。
これから
もっと 沢山の妖怪と関わるなんて全く思ってない狹姫は 目の前のサトリだけを
ただただ見つめるだけだった。






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