わたしの魔法使い
初キスから1ヶ月。
季節もゆっくり秋に向かって変わっている。
僕たちの関係も、あの日から少し、変わった。
少しだけ。
ほんの少しだけ、甘い関係に……
今も、何かを必死で打ち込む朱里の背中と僕の背中はくっついている。
やっていることはバラバラ。
だけど、前みたいに離れていることはなくなった。
「颯太の読んでるの、何?」
「これ?朱里のやつ。」
「また読んでるの?好きだねー。」
「朱里は何打ち込んでるの?」
「……ナイショ」
相変わらず秘密主義だけど……
覗き込んじゃ……
「後ろから覗き込まない!」
バ、バレてました……
「そういえば、最近サラリーマンズ、いないね」
「そうだね。朱里がここにいるって確証、とれなかったんじゃない?」
「それならそれでいいけど。急にいなくなるから不気味だよね。」
そう。あの水族館に行った日から、サラリーマンズは現れてない。
いたらいたで鬱陶しいけど、急にいなくなると不安になる。
そういえば……
あの日、いきなり標的チェンジしたんだよな。
僕に向かって走ってきて、牽こうとしちゃったんだっけ。
でも何で僕?
朱里のこと、探してたはずなのに……
季節もゆっくり秋に向かって変わっている。
僕たちの関係も、あの日から少し、変わった。
少しだけ。
ほんの少しだけ、甘い関係に……
今も、何かを必死で打ち込む朱里の背中と僕の背中はくっついている。
やっていることはバラバラ。
だけど、前みたいに離れていることはなくなった。
「颯太の読んでるの、何?」
「これ?朱里のやつ。」
「また読んでるの?好きだねー。」
「朱里は何打ち込んでるの?」
「……ナイショ」
相変わらず秘密主義だけど……
覗き込んじゃ……
「後ろから覗き込まない!」
バ、バレてました……
「そういえば、最近サラリーマンズ、いないね」
「そうだね。朱里がここにいるって確証、とれなかったんじゃない?」
「それならそれでいいけど。急にいなくなるから不気味だよね。」
そう。あの水族館に行った日から、サラリーマンズは現れてない。
いたらいたで鬱陶しいけど、急にいなくなると不安になる。
そういえば……
あの日、いきなり標的チェンジしたんだよな。
僕に向かって走ってきて、牽こうとしちゃったんだっけ。
でも何で僕?
朱里のこと、探してたはずなのに……