わたしの魔法使い
甘いひとときを……なんて思っていたら




ぐぅ~~~~~……




はい!鳴ったー!

朱里ちゃんのお腹が鳴っちゃいましたよ!

ほんっとに食べることが好きな子だよね。

ちょっとでも食べ物の話すると、お腹が鳴ってる気がする。



「ぷ、あはははは。朱里のお腹、鳴っちゃったね。お腹空いたの?」

「う゛ー!」

「おっ!猛獣出現!早く買い物に行かなきゃ!」

「颯太のバカー!」


おーこわっ!

朱里に怒られちゃったよ。

でも、こういう素直なところが可愛いんだよね。

変に気取ってたり、プライドが高い女の人は好きじゃない。


……そんな女の人は、もういいや……



「…――颯太?」

「ん?」

「買い物。」


朱里の声で現実に引き戻される。

そうだ。買い物だ。



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