わたしの魔法使い
「…――喫茶店にすればよかったですかね?」
開店から1週間。
店にはチラシ配りの時に可愛がってくれたおばさんたちが集まってくる。
目的は本ではなく、店で飲める1杯100円のコーヒーと、おしゃべり。
毎日開店と同時にやって来ては、客同士のおしゃべりに夢中。
時々、本を選んだりしてるけど、その様子はもう本屋ではない。
「颯太くんの店が喫茶店だったら来ないわよー!」
「そうそう。本屋なのに本屋らしくなくて。こんなに落ち着けるお店、なかなかないのよー」
……誉められてるのか、そうじゃないのかがわからない。
だけど、この店はこれでいいのかもしれない。
コーヒーを飲みながらおしゃべりをして、時々本を選んで。
それに、僕が楽しいと思えるから。
お客さんとのおしゃべりも、本に囲まれていることも。
集まってくれる常連のおばさんたちは、元々本が好きな人ばかりで、昔読んだ小説の話を聞かせてくれる。
その大半は絶版になっていて今は手に入らないけど、“読んでみたい”と思わされることが多かった。
それに、おばさんたちの本の話にはそれぞれの思い出があって、それを聞くのも楽しかった。
開店から1週間。
店にはチラシ配りの時に可愛がってくれたおばさんたちが集まってくる。
目的は本ではなく、店で飲める1杯100円のコーヒーと、おしゃべり。
毎日開店と同時にやって来ては、客同士のおしゃべりに夢中。
時々、本を選んだりしてるけど、その様子はもう本屋ではない。
「颯太くんの店が喫茶店だったら来ないわよー!」
「そうそう。本屋なのに本屋らしくなくて。こんなに落ち着けるお店、なかなかないのよー」
……誉められてるのか、そうじゃないのかがわからない。
だけど、この店はこれでいいのかもしれない。
コーヒーを飲みながらおしゃべりをして、時々本を選んで。
それに、僕が楽しいと思えるから。
お客さんとのおしゃべりも、本に囲まれていることも。
集まってくれる常連のおばさんたちは、元々本が好きな人ばかりで、昔読んだ小説の話を聞かせてくれる。
その大半は絶版になっていて今は手に入らないけど、“読んでみたい”と思わされることが多かった。
それに、おばさんたちの本の話にはそれぞれの思い出があって、それを聞くのも楽しかった。