扉の向こう


「真梨に百人一首?とか言うやつ誘われたんだけど行ってもいい?明日の6時からなんだって」

その日、晩ご飯を食べながら親に聞いてみた。

「まあ、いいんじゃない?唯花がやりたいなら」
「たしかに夜遅いから心配だけど携帯あるしいざとなりゃ俺が迎えに行くから大丈夫だろ」

そんな調子で親はあっさり認めてくれたのだった。
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