扉の向こう


「よかった!将之行かないなら断ろうかと思って」
「なして?」
「唯花金欠なんだよね。で、友利ちゃんたちとはちょいちょい会ってるけど将之会ってないからさ!将之が行くならなーみたいな」

その言葉を俺は勝手に
将之に会いたい
ととらえた俺は異常なまでのテンションだった。
そのテンションの末に

「俺も唯花が行かないなら行かないけど?」

なんて言ってしまった。
言ったあと少し後悔もした。
でも唯花の反応に俺は1人で顔を赤くしていた。

「嬉しいんだけど。早く会いたいなー」

久々だからって理由なんだろうけど好きな奴に会いたいと言われるとすごく嬉しかった。
俺って意外と純粋?
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