ハナミズキ



「ふふっ、遊李さんたらいきなり何言い出すんですか、もー!笑いが止まらないじゃないですかー」



「……やっと笑ったな」



「え…?」



「ずぅ~っと、辛気くさい顔してんなや!お前は笑ってる方が可愛い」



「…遊李さん…ありがとうございます。…私、頑張りま…くしゅっ」



「おっと!風邪引いたらアカンわ!早よ入ってきい、飯作って待ってるから」



「はい…じゃ、お借りしますね」



寒さで震える体をさすりながら、パタンとリビングの扉を閉めお風呂場へと向かった。



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