ハナミズキ
深呼吸して…、落ち着いて…
「く、来栖 恋華です。特技は、えっと…料理です!よろしくお願いします…っ!」
「はい、ありがとうございました。では次―」
恥ずかしいと感じながら、終わるのを待っていると、椎名ちゃんがクスクスと笑いながらこっちを向いた
「あははは、恋華お疲れ!がんばったねー」
「うう…」
終わるのを待っていた。
――けど
「―次、氷野くん」
ドキンと胸が高鳴った。
隣の彼の番だったのだ。