ハナミズキ



「…何、これ…」



どういうこと?



記憶を失う前の私は…氷野くんが好きだったの?



『そうだよ』



頭の中で声が響いた。



『前の私は氷野くんが好きだった。』



「そ…んな…」



それじゃ、2人は両想いだったってこと…?



『でも、今のあなたが好きなのは遊李さんでしょう?』



この言葉を聞いた瞬間、私の手から日記が落ちた。



< 154 / 395 >

この作品をシェア

pagetop