ハナミズキ



そう言って、頭の中の“私”は居なくなった。



まるで、私の背中を押すように…。



「…なんだったの…今の…」



記憶を失う前の“私”が今の“私”の頭の中にいた?



そんなこと、ありえない。



そんな話聞いたことない。



でも、一つだけ気づいたことがある。



それは――



< 156 / 395 >

この作品をシェア

pagetop