ハナミズキ



「…氷野くんとは…これからもずっと友達でいたい。大嫌いなんて言っちゃったけど…そんなの嘘。本当は氷野くんが大好き。みんなが好き。ずっと、仲良くしていたい…私、なんであんなこと言っちゃったんだろ…」



そう言ってうなだれる私に、椎名ちゃんと綾月ちゃんはどこまでも優しかった。



「…よし、分かった!私達が何とかするよ!」



「…え…?」



驚きすぎて、目を見開いている私に、綾月ちゃんは笑いながら頷いていた。



「うん!そうだね!よーし、恋華ちゃんと氷野くんの仲直り作戦決行だー!!」



「うん!やるぞー!」





< 163 / 395 >

この作品をシェア

pagetop