ハナミズキ



「…あの、遊李さん」


「な、なに?」

私に話しかけられることが意外だったのか、遊李さんは驚いていた。



「ごめんなさい。さっきの言葉訂正します……」


緊張で、手が震える。
こんなんじゃダメなのに…!


「え?」



遊李さんはキョトンとしている。
それはそうだろう。
話しかけられたと思ったら、いきなり『訂正します』なんて言われたんだから。


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