ハナミズキ



「…ぅ…ん」


「恋華!!」



あれ…?ここは…


そして、目の前にいるのは…


「…遊李、さん?」

「…良かった、目ぇ覚めて…。…ごめんな、お前に合い鍵渡すん、すっかり忘れとって…風邪引かせてもうたな…」


遊李さんは、雨と汗で濡れた私の髪をそっと撫でてくれた。

私には、それがとても安心できた。



< 240 / 395 >

この作品をシェア

pagetop