ハナミズキ
そして私が出した答えは―
恋だった。
友情より恋を選んだ私。
やな女だな…私。
だから、応援はできない。そう言いたいのに、なかなか上手くいかない中、先生に学級委員の用事を頼まれた。
「学級委員の2人、今日放課後残れる?用事を頼みたいんだけど…」
「はぁい。分かりました!」
「分かりました。」
「そう?ありがとう。」
「で、用事ってなんですか?」
「プリントを男女別に分けてほしいんだけど…」
「分かりました。やっておきます」
氷野くんはテキパキしてるなぁ。
私も頑張らないと!
そう意気込んでいると、氷野くんに不思議がられてしまった。
「?どうした?恋華」
「あ、ううん!なんでもないの!」
氷野くんは、私のことを恋華と呼ぶ。
その理由は――