ハナミズキ
―数日前―
グループという名の友達ができた私は毎日が楽しかった。
メンバーは、私、椎名ちゃん、稀代くん、氷野くん、綾月ちゃんの5人。
本当に楽しかった。
「本当に、恋華はかわいいよね~!」
「うん、綾月もそう思う!」
「そ、そんなことないよっ!もう、椎名ちゃんも綾月ちゃんも何言ってるの!」
二人の方が可愛いに決まってるのに!
「「だって~…」」
「ハモらないの!まったく…」
「「怒っちゃいや~」」
「おい~、このまま椎名をとるなよー?恋華ー」
「あはは、とらないよー?」
「ちょっと、稀代!私あんたのモノじゃないんだけど!」
「だって、俺が居ないとお前モテねーだろ!だから、俺様がつき合ってるんだぜ?ホントはお前が居なきりゃ俺はモテてたんだぞー?」
「…じゃ、別れる?」
椎名ちゃんは笑顔だった。
怒ってるのか、冗談なのか分からない。