ハナミズキ
「~~~っ!!
…ック…う…ゆ…りさ…!
ごめんなさい…!
ごめんなさい…!」
私は掠れた声で叫んだ。
じゃないと、泣いていることがバレてしまう……
途端に、私の目から涙が溢れる。
泣き声をかみ殺していると、声にならない叫びが私を苦しめた。
《大好きな人に映るのなら、泣き顔じゃなく笑顔でありたい。》
昔、なにかのドラマで主人公が言っていた言葉。
ホント、その通り……
最後にあなたの目に映るのは、少しでも綺麗な姿でいたい。
私……ちゃんと笑えてたかな…??
私は、一晩中泣いた。
でも結局、朝は来るわけで―。
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―目が覚めたら、外はバカみたいに、きれいな青空で。
ああ、どんなに悲しくても朝は来るんだと思った。