ハナミズキ
「…今日は、4月6日。父さんと母さんが出逢った日、だろ?だから今日は、俺の大事な人と…華純と来たんだ。」
「…初めまして、恋華さん。
私、真島 華純です。
…父から、話は聞いています。恋華さんは、とても素直で明るくて、記憶が戻った後も笑顔を絶やさなかったって…」
「俺を産むために母さんが死んだって聞いたときは『母さんが死ぬぐらいなら俺が産まれてこなければ良かった』ってずっと後悔してた…。」
「…俺が、今の父さんと母さんの子供じゃないって知ったときもショックだったけど…でも、今は感謝してる。俺を育ててくれた父さん達、産んでくれた母さん。本当に感謝してるんだ。今の俺が在るのは、みんなのおかげなんだよ。」