ハナミズキ



病院に着き、レントゲンを撮った後、私は暇だった。



「それじゃ、お母さん先生とお話があるから。恋華、待っててね」



「はぁーい…」



暇だなぁ…。



お母さんは何も知らないんだろうなぁ…



それを思うと心が痛んだ。



そんなとき、ひとりの男性が声を掛けた。
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