君に会いたくて


「別にー。好きでなったわけじゃないから。」





くじで勝手に決められたんだよー。




あたしだってほんとは





早く帰りたい。





「お前、運とか無さそうな顔だもんなー」




廉都はポケットから黒いケータイを取り出して




時計を見た。




「うざい」





むかつく。





事実だけど、





廉都にだけは言われたくない。




「じゃあ、はじめるぞー!」

担当の先生の声で


実行委員は始まった。
< 57 / 123 >

この作品をシェア

pagetop