君に会いたくて



「よかったじゃーん、返事は?」


まるで自分のことのように嬉しくなったあたしは






笑顔で奈南に訪ねた。





「うん、断ろうかなー、って。」






そんな答えが返って来た。





「えっ?嫌いな人だったの?」




あまりにも奈南は浮かない顔をしてるから







なんか都合の悪いことでも




あるのかなー。




「ううん。前から…
気になってた人だよ?」





奈南はベッドの上で



毛布にくるまった。
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