君に会いたくて


「だったら、オッケーすれば
いいよ!」







奈南は毛布からちょっとだけ顔を出して





困った顔をした。





「だって…家、こんなんだから
そんなに頻繁に遊べるわけじゃないし…
お兄ちゃんだって…。
だから、古賀くんに失礼かなー、って。 」




古賀くん。






相手の男の子のことだろう。






でもいくら、奈南が家事とかしなきゃいけないからって





自分の気持ちに嘘をつくのは






よくないと思う。





「奈南がその、古賀くんのことが本気で好きなら
断る必要ないと思う。」
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