君に会いたくて
「奈南次第、だけどさ、廉都だって…
自分の気持ちに嘘吐いてまで
頑張って欲しくはないんじゃないかなー。」
奈南はしばらく考え込んだ。
今まで奈南は
恋愛とか、して来なかった。
たぶん、家のこととか
全部背負って来たんだろう。
でもあたしは奈南に幸せになって欲しい。
心から、笑って欲しいんだ。
「あたしだって、廉都にお弁当買って届けたり
軽い料理くらいは出来るし」
あたしはコンビニの袋からカフェオレを取り出した。