君に会いたくて


「ゆなも、新しい彼氏作りなよ!」




あたしが買って来たスナック菓子を食べながら







奈南は言った。





「えー?」






新しい彼氏だなんて、そんな。






「だって、終った恋を忘れるには、
新しい恋でしょ!?」






忘れるって…。






「もういいの!忘れたから。
あたしは恋なんて、しなくていいの!」






幸せボケしてろ!



そう言って奈南の頭を



軽く叩いた。
< 82 / 123 >

この作品をシェア

pagetop