トーカタウンの子供たち
第1章
北の国
「待て、アーサー君、ニコ君。どうか我々を信じてほしい」
アカツキが通信をしてきた。
「武器を向けられたままで?」
アーサーが呆れたように答える。
「すまない、こうするしかなかった。観衆の安全は保証する。本来は我々の手掛かりを消し、逃走経路を確保した後は観衆を解放する予定だった」
「あなたたちは何者だ」
ニコにはアカツキたちがただの暴力的な武装集団には思えなかった。
「その疑問にも答えよう。そのために…ともに来てくれないだろうか。北の大陸、我らが祖国へ。君たちに告げたいことがある」
これがスタジアムの事件の裏でのやり取りだった。
アカツキが通信をしてきた。
「武器を向けられたままで?」
アーサーが呆れたように答える。
「すまない、こうするしかなかった。観衆の安全は保証する。本来は我々の手掛かりを消し、逃走経路を確保した後は観衆を解放する予定だった」
「あなたたちは何者だ」
ニコにはアカツキたちがただの暴力的な武装集団には思えなかった。
「その疑問にも答えよう。そのために…ともに来てくれないだろうか。北の大陸、我らが祖国へ。君たちに告げたいことがある」
これがスタジアムの事件の裏でのやり取りだった。