トーカタウンの子供たち

ビッグラビィ

学校の授業中もぼんやりすることが多くなった。それは僕だけじゃないだろう。5人には秘密を共有したことで妙な連帯感が生まれていた。

「ハリー、こんなところで何をしているの?」
学校からの帰り道に誰かを待っているかのようにハリーがいた。

「ん、カズマたちか。気晴らしに散歩しとったんじゃ」

「リンさんは?」

「リンか、リンは大学にでも行ってるんちゃうか」

「そう」

リンさんが心配しているかなと思ったけど大丈夫みたいだ。

「また明日、土曜日だから遊びに行くよお」
タロちゃんだ。

「全く暇なやっちゃな~」

「リンさんによろしく言っといてね」
ミサキが手を振る。

「ああ。お前ら気をつけて帰れや」
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