トーカタウンの子供たち
(なぁ、何だか様子がおかしくなかったか)
ハジメっちが呟いた。

(それにどこかに行くみたいだよ)
みんなで電柱の影から顔を出して見ていた。

僕たちは帰ったふりをしてハリーをつけることにした。

「あれ?ハリーがいない」

スタジアムの辺りでハリーを見失った。事件以来封鎖されているはずの鉄の門がなぜか開いている。中を覗くとハリーの後ろ姿が見えた。

「どこに行こうとしてるんだ?」

スタジアムには向かわず隣接した建物に向かう。ラビィの格納庫だ。
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