トーカタウンの子供たち
大尉と呼ばれた男が叫ぶ。

「ボリス、EMPの準備は完了したか」
「すみません。もうちょっとそのままでいてもらえますか」
戦場には似つかわしくない若く柔らかな声が聞こえる。

「ヴィクトルはどうか」
「゛準備完了゛だそうです。すでに狙撃ポイントに到着しているようです」
一人は遠くにいるようだ。ボリスが代わりに答える。

「ミハイルは赤い機体を狙え」
「バーチャルマシン上がりに実戦の恐ろしさを教えてやりますよ」
戦場に慣れた雰囲気を感じさせる。戦闘を楽しみにしているようだ。

「ラヴロフは俺と共にイヴァンの相手だ」
「もっと近くに来な。再会を楽しもうぜ」
余裕を感じさせる野太い声が答える。
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