トーカタウンの子供たち
第4章

復活のニコ

「よう。久しぶりだな」
「アーサー手を貸すわ」
「リン、ラルフすまない」

アカツキを逃すことに成功し、残った青いラビィ2機とアーサーたちは対峙していた。しかし、相手は手練れだ。簡単にはいかない。

「今から放送が始まります!」
放送局は制圧したようだ。
通信が入る。
アカツキが話し始める。

「我々は赤き黎明」

「国民にもう一度安らかな生活を送ってほしい。そして隣人を思いやり、民族の誇り高き心を取り戻してほしい」
東花への侵攻が行われようとしていたこと。それを阻止した経緯も続けられた。

(東花の市民も無事だったらしいぞ)

(今の政権よりはよっぽど信頼できるな)

(しかし本当に成功させられるのか?失敗したら協力者は処罰される)

(さっき市街地で見た時は反乱軍が優勢だったぞ)

(今一度賭けてみようじゃないか)

続々と多くの民衆が議事堂に向かい始める。

「お前たちの負けだ。もうすぐ正規軍が到着する。時間が掛かりすぎたようだな」

「ずっと逃げ続けるのか?」

「生き方を変えられぬ者もいる。それに人はまた過ちを犯す」

「その時はまた修正すればいい」
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