トーカタウンの子供たち
僕たちはヘリポートにいた。銃を突きつけられている。リンさんもそこに駆けつける。

「子供たちを放しなさい」

「私が政権を返上しただと?デマを流しおって。まぁいい。もうすぐ正規軍が到着する」

「もう終りだ、ゲニーエフ。お前の犯した罪は大きい」
演説を終えたアカツキも現れた。

「私にとって大切なのは国民だ。密告してくれる国民たちがな。国家は国民だ。国民は国家だ。それを導く私は国家そのものだ。誰が国家を捕まえられるものがいる?国家を裁くことは誰にもできぬのだ」

「このままではこの国に未来はない。国民が互いに傷つけあう姿はもう見たくない」

「私を捕まえられなくて残念だったな。お前たちの負けだ。化け猫まで投入したというのにな。私はまたすぐに帰ってくるぞ」

ヘリが飛び立とうとしている。

「お前らもこい!」
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